tides2

△サイズ 18.0cm × 14.0cm

 ハードカバーの本サイズ
 本棚や玄関にピッタリです。
 壁にかけても、もちろんGOOD。

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※額縁は付属しておりません。
最寄りの額縁屋さんでお好みのものを選ばれるか、シンプルな額縁でしたら当サイトでも販売しております。よろしければご購入ください。
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▲この作品について

こういう何が描かれているかわからない絵って難しいですよね。

見方というか、ポイントは、色の数と、線の種類の数です。

これは、ものすごくすっきりとした絵。
縦と横と斜めのそれぞれ違う線が重なり合っているだけ。

ちょいと何に見えるか考えてください。

私の個人的な意見は、なんかこう、景色が浮かんできます。
場所も天気も温度も湿度も、匂いも、空気の厚みも、少ない色の中に全部入っている。

小さな作品なんですが、何度も見てしまう魅力があります。

すごいシックな家具とか雑貨に合わせて飾るのがおすすめ。
落ち着いた古い木の隣とかに置くとむちゃくちゃ合うと思います。

くま美術店でも一押しの一枚です。


▲田中さんというアーティストについて

田中さんは長野県在住のするりとした女性です。
初めて会った時は、うさぎのプリントされたワンピースに、猫のピアスをつけておられました。

見た感じからも、作品からも、ふんわり系の女性感が漂ってきます。

しかし

「画風かなり変わったんですね。大学の先生の影響とかですか?」と聞くと

「先生の言うことは聞きません。」とのこと。

鋭すぎて驚きました。
どうやらふんわりはしていないようです。

田中さんは高校を卒業し、東京の女子美術短期大学に入学。
その頃は、いわゆる具象の絵画を熱心に描かれていたそうです。

ちなみに具象絵画というのは、見たものをできるだけ忠実に描くあれです。
対義語は抽象絵画です。
普通、アーティストの卵たちはこの具象絵画の練習を重ね、だんだん自分のスタイルを開発し、ぶっ飛んだことをし始めます。
そのため、入試の段階ではほとんどの大学がきちんとした具象絵画を描く力を見るのです。
意外かもしれませんが、どんなにめちゃくちゃなアーティストも、日本の美大出身者はけっこうきちんとしたものも描けます。

話を戻します。

田中さんは、美大に入学後もこの具象が好きで描き続けていたようです。

「抽象とか、描かないほうがいいって思っていました。」と。

その後、短大から4年制の大学へ編入します。

ぶれずに具象の絵画を描き続けていくのですが、だんだん線と色が簡略化されていきます。
今でも描いている「女性の後ろ姿」のシリーズも、大学時代はもっといろいろ描き込まれていたものが、だんだんスラッとした絵に変化していったそうです。

これはスポーツの世界でも、一流に近づくにつれて動きに無駄がなくなるようなものだと思います。

大学卒業後は地元の会社にイラストレーターとして就職。

美術の作品も作り続けながら今に至ります。

卒業後の数年で、さらに作品は変化。
絵のかたちはなくなり、色だけで描くシンプルな世界になっています。

すごいのは、使われている色自体は具象の絵を描いていた時からずっと同じだということ。

描き方はゆっくりと着実に変化していきましたが、色の感じは変わらない。

むしろ、田中さんの強みである色をできるだけ際立たせるようにしたら、今のスタイルに行き着いたというかたち。

結果、むちゃくちゃおしゃれで、しかも田中さんしか描けない世界がここにあります。

よく、なんで抽象なんか描くのかわからない。っていう意見を聞きます。
これは、いろいろ理由はあるんですが、極端に言えば「見たものを描く」ことはできるんです。
数年間、毎日描き続ければある程度までは誰でも描けます。

問題はその先。

プロの作家になるなら「自分にしか表現できない世界」は必須の課題です。
必殺技みたいなもんです。

そこに向かう過程で、田中さんは先生や周りの人の意見は排除し、自分の表現したいものを誠実に描き続けました。

これは、私もすごく賛成です。

私も常々思うのです。
プロの画家だったら、人からの意見なんか作品に入れるべきでない。
見えている世界は人それぞれなのだから。

人から影響を受けることはすごくいいことだけど、最終的には自分と話し合って決めるべき。
人から言われたように作っていたら、頭こんがらがってしまします。

だからこそ、自分の作品にはクレイジーなまでに誠実であるべき。

でも、これ、すげえ難しいんですよね。

自分の作品をつくるぞ!っていう意志の強さと
できた作品を客観的に見る冷静さと
よりよくしていくための柔軟さが同時にないとできません。

田中さんはきっと頑固です。
でも、同時にすごく柔軟だと思うんです。
だから、先生の意見は無視しても、自分自身の絵を変化させる努力はし続けたのです。
型番 th02040
販売価格 21,600円(内税)
購入数


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About the owner

くま美術店 代表 荒木了平

くま美術店のページを開いていただいて、本当にありがとうございます。

美術は「クマ」みたいなものだと思っています。
なんとなくどこかにいるのは知っているけれど、普段はどうしているのかまったくわからない。急に出てくるとびっくりしちゃうし、怖い。なるべくなら近寄りたくない。
毛むくじゃら。ケダモノ。

本当はそんなに怖いものではありません。それどころか、よくよく見てみるとちょっとコミカルで、深さもあります。

まだまだ理解がされにくい美術の面白さや、アーティストの真剣さを、今までにない親しみやすいかたちで紹介していきたい。そんな思いで「くま美術店」を作りました。

イベントなどもやっております。新しい刺激がほしいと思ったら、くま美術店をのぞいてみてください。

文化って楽しい

くま美術店 店主 荒木了平

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